【写真の撮り方】知っておきたい基礎知識&デジカメ撮影テクニック
さまざまなデジタルカメラが販売され、以前よりも写真を撮ることが身近になりました。日常のひとコマや料理写真などを撮って楽しんだり、SNSにアップしたりしているうちに「上手に写真を撮るコツを知りたい」と思うようになった方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、写真撮影の基礎知識、おしゃれな写真を撮影するコツを紹介します。一眼レフやミラーレス一眼、コンパクトデジカメなどで使えるテクニックに加えて、被写体別に意識したいポイントも押さえられる内容です。
この記事の目次
写真の撮り方が変わる!知っておきたい基礎知識
写真撮影の知識を身に付けることで、何となく撮っていた写真に変化が生まれるかもしれません。はじめに、写真撮影に役立つ知識を紹介します。知識といっても、専門的な内容ではなく、初心者の方でも使える基礎的なものです。何となく撮る写真から、意識して撮る写真にシフトしましょう。
構図
写真の撮り方で最初に意識したいポイントは構図です。同じ被写体を撮影しても、おしゃれに見えるかどうかは構図によって変わる、といえるかもしれません。写真の構図にはさまざまな種類がありますが、まずは日の丸構図と三分割構図を身に付け、慣れてきたら放射構図も取り入れてみましょう。
【日の丸構図】
日本国旗に例えた構図で、主役にしたい被写体を画面中央に配置します。主役だけを強調したいときにおすすめです。
【三分割構図】
画面のタテとヨコをそれぞれ2本の直線で分割し、交点上を目安に被写体を置きます。慣れない間はグリッドを表示しながら撮るとよいでしょう。
【放射構図】
複数の直線が手前から奥の1点に伸びていくように撮影する構図です。駅のホームやビルの内観など、背景が奥に抜けているところで使うとマッチします。
アングル
構図と合わせて、被写体にカメラを向ける角度(アングル)にも意識を向けましょう。アングルが変わると写真の印象も変わります。真正面だけでなく、真上・真下・斜めなど、いろいろと工夫することが大切です。
例えば女性のポートレートにしても、上から見下ろすように撮ると上目遣いになり、かわいさを演出できます。脚を長く見せたい場合は、モデルの方に了承を得た上で、やや低い位置から見上げるように撮るのがコツです。このように、アングルを変えることで同じ被写体で何通りもの写真が撮れます。
順光・斜光・逆光
被写体の印象は光の当たり方で変わります。どの方向から光が来ているかは、大きく順光・斜光・逆光の3種類に分けられます。
【順光】
被写体の正面に向かって光が当たっている状態です。順光には、被写体の色彩・形をくっきりと捉えられる効果があります。
【斜光】
被写体に対して斜めに光が差し込んでいる状態です。被写体の左右いずれかに陰影が生まれるので、立体的に撮影したい場合に適しています。
【逆光】
被写体の後ろから光が当たっている状態です。逆光を上手に活用すると、料理や植物、人物をふんわりとした印象に撮影できます。
ネガティブスペース
写真におけるネガティブスペースとは、画面内で被写体を取り囲む空間・余白のことです。ネガティブスペースを広く取ると、被写体をより引き立たせられます。例えば三分割構図は、ネガティブスペースを有効活用した構図です。
大きな壁や空、海などを背景にするときには、ネガティブスペースを意識しましょう。写真にメッセージ性が加わり、見る人に何らかの印象を抱かせる効果が期待できます。
シンメトリー
シンメトリーとは、鏡写しのように上下・左右が対称になっている状態です。シンメトリー効果(対称の物を美しく感じること)を写真に取り入れれば、見る人に安定感や美しさを感じさせられます。シンメトリー構図(左右対称)、リフレクション構図(上下対称)は、シンメトリーの効果を利用した構図です。
シンメトリー構図は、並木道など同じ物が左右に2つある場面で使えます。厳密に対称になっていなくても構いません。水辺で撮影するときは、リフレクション構図ができないかチャレンジしてみましょう。
なお、どちらの構図でも注意したいポイントは水平度です。被写体が上下・左右どちらかに傾かないよう気を付けましょう。
【一眼レフ・ミラーレス一眼・コンパクトデジカメ】使える!撮影テクニック
デジタルカメラにはさまざまな機能があり、全てを使いこなせるようになるには時間がかかるでしょう。そこで今回は、簡単な操作でワンランクアップの仕上がりが期待できる、6つの撮影テクニックを紹介します。
【1.グリッド線を出す】
撮影画面にグリッド線(格子線)を表示しておくことで、定番の構図に沿った写真が撮りやすくなります。
【2.F値(絞り)を変更して背景をぼかす】
F値(絞り)とは、レンズを通る光の量を調節する数値です。背景をぼかして被写体を目立たせたいときは、絞り優先モード(AやAvモード)にし、F値を低くします。
【3.シャッタースピードを変える】
シャッタースピードとは、シャッターが開閉する時間のことです。シャッタースピードを変えることで、走っている人がぴたりと止まったような写真が撮れたり、目では確認できない光の軌跡を収められたりします。
【4.露出補正を使う】
露出補正とは、写真の明るさを補正する機能です。明るさを調節することで、自分が撮りたい写真のイメージに近付けます。ただし、調整し過ぎて明るい部分が真っ白になる「白飛び」や、暗い部分が真っ黒になる「黒つぶれ」にならないよう注意しましょう。
【5.真俯瞰(まふかん)撮影】
被写体を真上から見下ろす真俯瞰撮影は、卓上に並んだ料理などの被写体に向いています。奥行きは出ませんが、盛り付けのきれいさなどを表現するのによいでしょう。
【6.ワンポイントカラーで強調する】
ワンポイントカラーは、アプリで写真全体をモノクロに加工し、特定の部分だけ元の色に戻すテクニックです。モノクロ部分がネガティブスペースになることで、カラー部分を強調する印象的な写真に仕上がります。
【被写体別】写真の撮り方のポイント
写真の撮り方に正解はありませんが、被写体ごとに「うまく見せるコツ」があります。カメラの基礎知識や撮影テクニックの基本が分かってきたら、被写体に合わせた撮り方にチャレンジしてみましょう。具体的にはどのようなコツがあるのか、以下で詳しく解説します。
風景
風景をバランスよく撮影するなら、三分割構図を活用するとよいでしょう。ヨコ位置で撮ると安定感を、タテ位置で撮ると奥行き・高さを演出できます。
風景写真のアングルは、水平が基本です。奥行きや臨場感を持たせたい場合は、上から、下からとアングルを工夫しましょう。F値(絞り)を決められる場合は、隅々までくっきり写せる8~11程がおすすめです。
露出補正を使い、イメージに近い明るさにすることも忘れないようにしましょう。色味を調節するホワイトバランス(WB)を変え、独特の世界観に仕上げるテクニックもあります。
料理・スイーツ
料理やスイーツなどの食べ物の撮影では、上斜め45度からのアングルが基本といわれています。光の当たり方は、斜め後ろからの逆光(半逆光)を意識しましょう。食材のつやなどの質感を捉えつつ、陰影も加えられる半逆光では、写真に立体感が出ます。
料理の品数が多い場合、メイン料理をアップで撮るのがコツです。卓上に並んだ食べ物を全体として捉えたい場合は、真俯瞰で撮るとおしゃれさを演出できます。
赤ちゃん・こども
赤ちゃんの生き生きとした表情を逃さないためには、音の出るおもちゃなどで気を引きながら撮影するのがコツです。室内で撮るときは、できるだけ自然光を使います。光が直接当たると硬いイメージになるため、できればレースのカーテンを締めましょう。
成長して動きが活発になってきたら、連射モードにした上で、シャッタースピードを速くすることをおすすめします。表情の変化を逃さず、ブレの少ない写真を撮るためです。シャッタースピードを操れるようになると、運動会や発表会などのイベントなどで失敗しにくくなるでしょう。
なお、赤ちゃんやこどもは大人の目線で撮影すると頭が大きく写り、バランスが良くありません。できるだけ目線を合わせて撮影するのがポイントです。
記念写真
入学式や卒業式などの記念写真では、事前準備が大切です。バッテリー・メモリーカードは万一を考えて予備を用意しておくと安心でしょう。校門前などの定番スポットは混むため、式の前に撮影しておくと順番待ちをせずに済みます。
長い目で「成長の記録」を意識するなら、入学式と卒業式で同じ構図の全身写真を撮ることもおすすめです。自撮り棒や三脚は、気軽に家族写真が撮れるだけでなく、背景を入れて広めに写したいときにも役立ちます。
すてきな写真をフォトブックに残そう!
写真撮影がどんどん楽しくなり写真が増えてきたら、写真を形に残しましょう。写真の楽しみがさらに広がります。形に残す方法としては、手間がかかりにくいフォトブックがおすすめです。なぜフォトブックが良いのか、カメラのキタムラで作れる人気商品を例にして紹介します。
写真の楽しみは撮るだけではない!
写真の楽しみは、撮影だけではありません。撮影した写真をフォトブックにすることで、自分だけの写真集を残せます。入れる写真を厳選したり、レイアウトにこだわったりできるのも楽しみ方のひとつです。
大切な写真を保管する意味でも、フォトブックは役立ちます。きれいな状態で長持ちするため、万が一写真データが消失しても最悪の事態は避けられるでしょう。カメラのキタムラなら、さまざまなサイズや価格のフォトブックが作れ、思い出の数々をコレクションできます。
手軽に作れる|ポケットブック
ポケットブックは、お手頃価格で作れるフォトブックです。コンパクトサイズと豊富なデザインが特徴で、おしゃれなフォトブックが完成します。印画紙を使用した「写真仕上げ」の印刷方法により、しっかりと仕上がるのもポイントです。
専用のスマホアプリを使えば、レイアウトや編集作業が簡単にできます。手軽にフォトブックを作りたい方、フォトブックをプレゼントにしたい方にもおすすめです。
ポケットブックのご注文はこちらハードカバーで思い出をしっかり残す|フォトプラスブック(ハード)
フォトプラスブック(ハード)は丈夫なカバーで、思い出をしっかり残せます。「印刷仕上げ」の印刷方法により、高級な雑誌のような質感が出るのも特徴です。開いたときの見やすさにもこだわり、見開き中央がフラットになる「レイフラット」という製本方法を採用しています。
表紙デザインはおしゃれで幅広く、テーマやイベントから選べる点も強みです。結婚式や家族旅行など、イベントごとに写真を分けて保管したい方にもおすすめできます。
フォトプラスブック(ハード)のご注文はこちらたくさんの写真を整理できる|イヤーアルバム
イヤーアルバムは、AI技術でたくさんの写真を手軽に整理できるフォトブックです。似たような写真が多い、選ぶ時間がない、というような場合でも「おまかせ写真セレクト」で最適な写真を選んでくれます。写真の配置を考えるのが苦手な方も「おまかせ写真レイアウト」機能によって悩む必要はありません。
さらに、AIは作成するほど精度が増すパーソナライズ機能を搭載しているため、好みに合ったフォトブックが手軽に作れます。こだわりの写真を追加したり、レイアウトを変更したりしたい場合は、お任せ機能を使った後でも編集可能です。
イヤーアルバムのご注文はこちらまとめ
構図やアングルなど、写真撮影の基礎知識を身に付けるだけでも、おしゃれな写真が撮れます。カメラの機能を上手に使ったり、被写体に合わせて撮り方を変えたりすることも立派なテクニックです。
楽しみながら写真撮影をした後は、フォトブックとしてまとめてみましょう。大切な思い出の保管として役立つだけでなく、「すてきな写真集を作る」ことを前提とした撮影も楽しめます。フォトブックを作成する際には、カメラのキタムラをご検討ください。便利な機能や豊富なバリエーションを用意してお待ちしています。