【写真プリント】自宅・お店・ネット実際どれがいいの?違いや特徴を詳しく
昔は、写真のプリントはお店に頼むのが一般的でした。現在では家庭用プリンターが普及しており、道具さえあれば自宅でも簡単にプリントできます。ただし、両者では仕上がり品質に差が出るのが一般的です。自宅でのプリントと専門店でのプリントとでは何が違うのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、両者の根本的な違いを解説します。品質や手間、コストなどの違いが分かれば、用途に応じて使い分けられるようになるでしょう。
この記事の目次
写真をプリントする方法は主に3パターン
写真をプリントする方法は、「自宅」「お店」「ネットプリント」の3種類に大別できます。それぞれメリットが異なるので、自宅にプリンターがあっても、あえてプリントサービスを選ぶ方はたくさんいます。どうしてそのような選択が生まれるのか、3つの方法とその特徴を簡潔にまとめました。
【1】自宅でプリントする
写真は家庭用のプリンターを使ってプリントできます。パソコンやスマホとプリンターを有線または無線で接続するのが特徴です。
〈自宅でプリントする主なメリット〉
- 必要なときにその場でプリントできる
- 1枚単位で手軽にプリントできる
- プリンターはお手頃価格の商品もある
家庭用のプリンターは、インクを直接噴射する仕組みが広く普及しているといえます。そのため、DVDのレーベル面や布など、紙以外へのプリントも簡単にできるのが特徴です。
【2】お店でプリントする
写真専門店に依頼する他、店頭に設置してあるプリントコーナーを利用してもプリントできます。店頭受付機などを用いる場合、操作はセルフが基本ですが、分からなければスタッフが教えてくれるので安心です。
〈お店でプリントする主なメリット〉
- 最短10分程度で仕上がる
- 操作が簡単(不明点はきちんと教えてくれる)
- 家庭用プリンターよりも高品質である
お店でのプリントという意味では、コンビニのマルチコピー機を利用するのもひとつの手です。USBやmicroSDカードを機械に差し込むか、スマホの専用アプリを通して印刷します。
【3】ネットプリント
オンライン上で写真プリントを依頼する方法です。パソコンやスマホ、スマホアプリを通して注文します。
〈ネットプリントの主なメリット〉
- ネット環境さえあればいつでもどこでも利用できる
- 店頭でプリントするよりも安価なことが多い
- 家庭用プリンターよりも品質を期待できる
- 配送先を指定できる
店頭でのプリントより安くなることが多いのは、人件費を抑えられるためです。だからといって品質に問題があるわけではありません。仕上がりもスピーディーで、早ければ注文から2~3日でご自宅に届きます。実店舗も持つネットプリントサービスなら店頭受取も可能です。
写真プリントの印刷方式は大きく2種類ある
自宅のプリントとプリントサービスのプリントとでは、写真が仕上がるまでの工程が異なります。一般的に、家庭用のプリンターは「インクジェット方式」が主流です。対してプリントサービスでは「銀塩(ぎんえん)プリント」を採用している専門店も多いといえます。この項目では、ふたつのプリント方式の違いや特徴をまとめました。
自宅でのプリントはインクジェット方式が主流
現在は熱でインクを用紙に転写する「昇華型熱転写方式」も見られるものの、普及が進んでいるのは、家庭用プリンターのインクジェット方式であるといえるでしょう。レーザープリンターと比べると価格が手頃で、場所も取らないことから家庭用として広く普及しているといえます。一般的な仕組みや特徴は下記の通りです。
〈インクジェットの主な仕組みや特徴〉
- 印刷用インクを微細な霧状に加工する
- 加工したインクの水滴を直接紙に噴き付ける
- インクの密度を調製して色を再現する
- 水分を蒸発させて固定する
インクは染料インクまたは顔料インクを用います。染料インクは用紙の内部に染み込み、凹凸のない鮮やかな発色になるのが特徴です。顔料インクは粒子が大きく、用紙の表面に留まるため、高精細・高階調に仕上がります。
お店やネットプリントに多い銀塩プリント
銀塩プリントは、主に写真現像サービスの専門店が取り扱うプリント方式です。写真プリントといえば、昔は銀塩プリントのことを指しました。一般的な仕組みや特徴は下記の通りです。
〈銀塩プリントの主な仕組みや特徴〉
- 光が当たると発色する薬品が塗られた写真用紙を使う
- 画像を処理し写真用紙の上に照射する
- 化学反応が起きて画像が表れる
すでに薬品が塗られた写真用紙を使うことから、防水性や耐久性に優れているのが特徴です。プリントした写真を長く、変わらず保管したい方にも向いています。
写真をプリントするならこちら!色の出し方の特徴
インクジェットプリンターと銀塩プリントは、色の出し方に次のような特徴が見られます。
〈インクジェットプリンター〉
基本はCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色を混ぜ合わせて発色させます。最近では6色や8色タイプのプリンターも登場し、以前よりも深い発色を期待できるようになりました。特に、鮮やかな色やコントラストの強い色が得意といわれています。微細な色表現は、インクの量や密度を調整して仕上げる仕組みです。
〈銀塩プリント〉
光に反応する特殊な写真用紙を使い、化学反応でできた像を紙に焼き付けます。カラーフィルムでは、CMY(シアン・マゼンタ・イエロー)の感光材がひとつひとつ発色するため、非常に豊かな階調(グラデーション)に仕上がるのが特徴です。淡い色や滑らかなグラデーションなど、繊細な色合いを表現するのに向いています。
用紙の違い
インクジェットプリンターと銀塩プリントでは、用いられる用紙に以下のような違いがあります。
〈インクジェットプリンター〉
さまざまな用紙が販売されており、同類の用紙でもメーカーによって呼び名が異なることがあります。自宅の写真プリントにおすすめの一般的な種類をまとめました。
用紙の種類 | 特徴 |
---|---|
光沢紙 |
・紙の表面が艶加工されている ・コントラストが高い絵作りが得意 ・高級感が漂う |
絹目調 |
・紙の表面にきめ細かな微粒面を持つ ・上品で落ち着いた雰囲気に仕上がる ・耐久性が優れている |
マット紙 |
・紙の表面に艶がない ・落ち着いた雰囲気に仕上がる ・指紋が付きにくい |
〈銀塩プリント〉
銀塩プリントに使うのは、ハロゲン化銀(塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀など)と総称される薬品が塗られた感光紙です。家庭用のプリンターに使う写真用紙と区別して「印画紙」と呼ぶこともあります。印画紙にも光沢紙やマット紙などさまざまな種類があるため、注文の際はモノクロかカラーかを含め、用途によって使い分けましょう。
インクジェット方式でもお店と自宅では仕上がりに差が出る
お店でのプリントが全て銀塩プリントとは限りません。中にはインクジェット方式を採用しているところもあります。
ただし、同じインクジェットプリンターでも家庭用とプロ用とでは性能が異なります。使えるインク数が多く、インク滴を細かくできる上、高密度に噴き付け可能なのがプロ用のインクジェットプリンターです。
独自の画像処理技術で色合いや明暗を整えているのも大きな特徴でしょう。ハイクオリティな写真用紙を使用することで、さらに仕上がり品質を高めています。
写真プリントを自宅でする際のポイントと注意点
写真プリントは自宅でしたいと考える方もいるでしょう。すぐに写真を確認したい場合や、近くにプリントサービス店がない場合は、自宅プリントのほうが便利かもしれません。ただし、上手にプリントするなら知っておきたい注意点がいくつかあります。自宅でプリントするか、お店でするかを適切に判断するためにも、事前に押さえておきましょう。
使いやすいプリンターを選ぶ
家庭用プリンターの代表的なメリットは、思い立ったときにすぐにプリントできる点です。頻繁に利用することを考え、使い勝手の良いプリンターを選ぶことをおすすめします。以下に選ぶ際のポイントの一例を挙げました。
〈プリンターを選ぶポイントの一例〉
- 操作が簡単か
- 無線接続が可能か
- SDカードなど外部メディアから直接プリントできるか
- 画質が良いか
- プリント速度が速いか
また、インクの減りのスピードも重視したい点でしょう。写真は文書よりも多量のインクを使うため、インクの減りが早いプリンターだと頻繁に交換しなければなりません。
印刷ミスのリスクがある
頻度はともかく、自宅でのプリントにミスは付きものといえるかもしれません。用紙サイズの指定が誤っていたなど、ささいな操作ミスで起こることもあれば、メンテナンス不足による機械の不具合で起こることもあります。以下に代表的な失敗を挙げました。
〈自宅プリントで起こりやすい印刷ミス〉
- 用紙サイズミスによるはみ出し
- 用紙タイプミスによる仕上がり品質の低下
- インク不足による色乗りのかすれ
- プリンターの不調による品質の劣化
ミスの数だけ用紙とインクを消費することになります。時間の浪費にもつながるため、ヒューマンエラーには特に注意しましょう。
コスパが悪くなるケースも
家庭用プリンターはお手頃価格の商品がたくさんあり、プリントにかかる費用を抑えるのに役立ちます。しかし、使い方によってはお店に頼んだほうが安いケースもあり、注意が必要です。例えば次のような使用例では、1枚あたりのコストパフォーマンスを計算したほうがよいかもしれません。
〈コスパが悪くなることが懸念されるケースの一例〉
- インクの減りが早く、頻繁に交換する
- 使用される色に偏りがある場合、一体型のインクでは高くなる
- 1度に大量の枚数をプリントするとき
- 印刷ミスが多いとき
また、使用頻度が極端に少ないと、プリンター本体やインクの購入費用に見合わない恐れがあります。
写真プリントは専門店で!カメラのキタムラは高品質
満足度を重視するなら、写真プリントは専門店に依頼するのがおすすめです。中でもカメラのキタムラは、写真専門店として積み上げてきた歴史と実績があります。注文方法も3種類あり、自宅にいながらでも注文可能です。カメラのキタムラがなぜ写真プリントで選ばれるのか、その強みを紹介します。
高品質でスピーディーに仕上がる
カメラのキタムラのプリントサービスは、写真専門店ならではのクオリティの高さが強みです。主に高性能のデジタル銀塩プリンターを使い、写真が持つ色味を細部まで再現します。最先端の画像処理技術により、心地良い色合いを表現できるのも特徴です。使用するのは最高ランクの写真紙なので、発色がきれいで長期保存にも向いています。
注文から仕上がりまでがスピーディーなのも魅力のひとつです。最短10分ほどで仕上がる注文方法もあります。
豊富なプリントサイズ
自宅のプリンターでは選べない用紙サイズも、カメラのキタムラならプリント可能です。定番のLサイズからSNSで人気のましかくサイズ、フォトフレームに入れて飾るような4切サイズまで、幅広く注文できます。
品名・サイズ(mm) | サイズ参考 |
---|---|
ハーフサイズ 89×63 |
・名刺やカードのようなサイズ |
ましかく 89×89 |
・縦横比1:1 ・スナップ写真などで人気のサイズ |
DSC 89×119 |
・縦横比3:4 ・iPhoneで撮影した写真にぴったり |
L(標準) 89×127 |
・縦横比2:3 ・レンズ交換式のカメラで撮影した写真にぴったり |
HV(ハイビジョン) 89×158 |
・縦横比9:16 ・ハイビジョンテレビのような比率 |
KG(はがき) 102×152 |
・縦横比2:3 ・はがきよりもやや大きなサイズ |
P(パノラマ) 89×254 |
・縦横比1:3 ・パノラマ写真に適したサイズ |
DSCW 127×169 |
・縦横比3:4 ・DSCの2倍 |
2L 127×178 |
・Lの2倍 |
6切 203×254 |
・8×10インチの国際規格サイズ ・写真館などで使用される |
W6切 203×305 |
・6切の横が長いサイズ |
A4 210×297 |
・ノートやコピー用紙の一般的なサイズ |
4切 254×305 |
・10×12インチの国際規格サイズ ・写真館などで使用される |
W4切 254×365 |
・4切の横が長いサイズ |
※2021年2月25日現在のラインアップです。
質感にこだわったプリントにも対応
写真が趣味の方や作品作りに妥協したくない方は、ワンランク上の仕上がりになる「プレミアムプリントサービス」のご利用はいかがでしょうか。
とっておきの1枚を最高の状態でプリントしたい方には、「クリスタルプリント」がおすすめです。きらきらと輝く表面と、手にしたときの厚みやコシが満足度を高めてくれるでしょう。
光沢は控えめで、落ち着きのある雰囲気に仕上げたい場合は、「ラスタープリント」がマッチします。凹凸のある表面で指紋が付きにくいため、集合写真や家族写真など、きれいな状態で長く保存したい場合にもおすすめです。
注文方法は3種類
カメラのキタムラでは、利便性を重視して「お店」「ネット」「アプリ」の3つの注文方法を用意しています。
〈お店注文〉
店頭にご来店いただき、専用端末を操作して注文する方法です。手順や操作方法が分からないときは、スタッフがサポートします。
〈ネット注文〉
パソコンやスマホからも注文可能です。受取はカメラのキタムラの店頭、または宅配から選べます。スピード重視ならお店での受取がおすすめです。
〈アプリ注文〉
注文専用のスマホアプリ「プリント直行便」を、iPhone・Androidともに用意しています。スマホ内の写真だけでなく、写真クラウドサービス「Googleフォト」と連携している写真もプリント可能です。
自宅プリントアイテムもカメラのキタムラにお任せください!
カメラのキタムラでは自宅で写真プリントを楽しみたい方向けに、プリント関連のアイテムを取りそろえたネットショップを展開しています。
プリンターは、A3ノビまでプリントできるもの、スキャナーなどを備えた複合機までラインアップが豊富です。コスト重視で選びたい方は、並び替えを価格順にすれば予算内の商品を見つけやすいでしょう。
写真用紙はプリンター以上に選択肢が豊富ですが、検索しやすいよう「サイズ」「紙質」「タイプ」と3種類に区分しています。同じ写真でも用紙が違えば雰囲気が変わるため、質感にこだわり方はいろいろな用紙でプリントしてみるのもおすすめです。
まとめ
写真をプリントする方法は主に「自宅」「お店」「ネットプリント」の3つがあります。自宅でのプリントは気軽にできる一方で、品質やコストパフォーマンスが優れているとは限りません。お店は品質面に期待できるものの、店頭まで足を運ぶ時間がない方もいるでしょう。
カメラのキタムラなら、お店の他、ネットプリントサービスも展開しています。お店受取の場合、仕上がりは最短10分とスピーディーで、価格もお手頃なのが特徴です。高品質の写真用紙を用意し、高度な画像処理技術も備えています。写真プリントの総合満足度で選ぶなら、写真専門店であるカメラのキタムラにお任せください。