公開:2021年07月30日
大切な思い出を守ろう!DVDをできるだけ長持ちさせる保管方法・保存方法とは
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昔撮った写真や動画、どのように保管・保存されていますか?DVDに記録して大切に保管している方も多くいらっしゃることでしょう。一方で、気が付けば長い間出し入れせずにしまったままになっている方も少なくないのではないでしょうか。
DVDは経年劣化の恐れがあり、正しく保存しなければデータが失われてしまう可能性があります。そこでこの記事では、DVDをできるだけ長持ちさせる保管・保存方法を紹介します。今回チェックするポイントを意識して適切に保存すれば、大切な思い出をより長く保つことができるでしょう。
後半では、紙焼き写真やVHSに保存した動画をDVD化する方法も紹介しています。さまざまなデータのDVD化を考えている方も参考にしてみてくださいね。
DVDを長持ちさせるには正しく保管・保存することが大切
DVDは長寿命であることが知られており、データを長期保存できると考えている方もいるのではないでしょうか。実際にDVD内のデータを長期保存することは可能ですが、そのためにはDVD本体を正しく保存していなければなりません。
ここでは、データを長期保存するためにDVDの保管方法が重要になる理由を解説します。大切な思い出や記録を失ってしまわないために、理解を深めておきましょう。
基礎知識|DVDの仕組みと種類
DVDは薄いディスクを2枚貼り合わせた構造で、複数の層があります。「色素層」といわれる層にレーザーの光を当てることで起こる化学変化を利用して記録する仕組みです。また、一言で「DVD」といっても複数の種類があり、用途によって適するDVDは異なります。主なDVDの種類を簡単にまとめると以下の通りです。
DVD-ROM | 再生専用のDVD |
---|---|
DVD-R | 1回のみデータを記録できるDVD |
DVD-RW | 何度も繰り返しデータを記録・消去できるDVD |
関連コラム『 DVDのダビング方法を解説!DVDの種類や各ダビング方法をご紹介 』
これらのうち、写真や動画などの思い出を保存するのに使われるのは「DVD-R」もしくは「DVD-RW」です。なお、DVDと同様にデータ保存に用いられているBD(ブルーレイディスク)にも、1回のみデータを記録できる「BD-R」と複数回データを記録・消去できる「BD-RE」があります。
正しく保存できていないと劣化や破損の原因に
DVDをはじめとする光学ディスク(※)は、正しく保存しなければ劣化や破損によって見られなくなってしまいます。記録されているデータそのものに寿命があるわけではなく、DVD自体の経年劣化によって正しく読み書きできなくなることが主な原因です。劣化や破損がみられるDVDは、データが失われる可能性が高くなると認識しておきましょう。
※ 光学ディスク…CD、DVD、Blu-ray(ブルーレイ)など、光沢がある「記録面」にレーザーで音楽や映像データを書き込めるディスクの総称。
なお、2021年時点においてDVDの寿命を計測するための統一的な方法が確立されているとはいえず、正確な寿命は分からないというのが実情です。しかし、経年劣化や破損によって使えなくなることがあるのは事実であり、できるだけ長持ちさせるためにも正しい方法で保存することがポイントとなるでしょう。
DVDの正しい保管・保存方法とは?
DVDの記録を長期間にわたって正常に再生するためには、正しく保存していることが必要です。ここからはDVDを正しく保存するために意識したいポイントを4つ紹介します。具体的に把握することで、DVDの劣化スピードを緩められるかもしれません。確認して保存環境を一度見直してみましょう。
1.ディスクの記録面をきれいにする
DVDの記録面にゴミが付着していると正しくデータを再生できなくなることがあるため、収納する前に記録面をきれいにすることが大切です。拭くことでゴミやホコリを取り除けますが、硬い布や紙製のウェス(古着や古布を再利用して雑巾がわりにした布)で拭くと傷が付いてしまうため避けましょう。
メガネ拭きや専用クリーニングクロスなどの柔らかい布で優しく拭くことが大切です。また、使用する布は、乾いた状態のものを準備しましょう。
2.DVD専用のケースに入れる
DVDを保存するときは、専用のケースに収納するのが基本です。DVD用ではないケースに収納したり、ケースに収納せずに保存したりすると、記録面が傷や紫外線などのダメージを受けやすくなり、データを正しく再生できなくなる危険性が高まります。
収納するケースに迷ったときは、DVDを購入したときのケースに収納するのが無難でしょう。収納スペースを削減したいなどの理由があるときは、薄型のケースも市販されていますが、光学ディスク用に作られたものがおすすめです。
3.高温多湿・直射日光を避けられる場所に保管する
DVDをはじめとした光学ディスクは、高温多湿や直射日光に弱い性質をもっています。従って、以下のような場所は避けて保存するのがおすすめです。
避けたい収納場所の特徴 | 例 |
---|---|
高温多湿になる場所 | クローゼットの奥、押し入れの奥、床下収納など |
直射日光が当たる場所 | 窓際に設置したラック |
温度変化が大きい場所 | エアコンの吹き出し口付近 |
直射日光を避けられ、通気性が良い場所に保存することをおすすめします。難しい場合は、定期的に換気して余計な湿気を逃がすなど、温湿度管理を意識しましょう。
立てた状態で保存する
DVDを収納したケースは立てて保存するのが基本です。横にした状態で長期間保存すると、重力によってDVDがゆがみやすくなり、破損の原因になることがあります。目に見えない程度のゆがみであっても記録面の損傷につながり、データを正しく再生できなくなるケースもあるので注意しましょう。
ゆがみがひどくなれば、光学ドライブで再生しようとしたときに内部の機器類に引っかかり、ディスクやドライブが破損する可能性もあります。予期せぬ破損を防ぐためにも、DVDは立てて保存するのが理想である、と覚えておきましょう。
DVDの保存に適した場所やグッズは?
「今までDVDの保存環境について意識していなかった……」という方も多いかもしれません。ここから紹介する保存場所やグッズを参考にして、改善を図ってみましょう。また、知らず知らずのうちに増えてしまうことも、よくある状況といえるかもしれません。今後を見据え、より具体的な情報を把握しておくことをおすすめします。
扉が付いている棚
DVDは立てて保存したほうがよいため、DVDケースに入れて棚に保存するのが理想的です。仕切りが付いた棚であれば、安定した状態で立てて保存できるでしょう。
扉は必須条件ではありませんが、付いていれば地震などでDVDが落下し破損することを防げます。ただし、扉がある分、内部に湿気がこもりやすくなることには注意が必要です。カビや劣化を防ぐ観点から除湿剤を入れておくと、より安心度が高まるでしょう。
DVDボックス
大量のDVDがある場合は、DVDボックスの利用もおすすめです。効率的に収納できる仕様のものが多く市販されています。利用すれば大量のDVDを立てた状態で保存できることに加え、フタによってホコリや水滴などの侵入を防ぐ効果も期待できるでしょう。また、ボックス同士を積み重ねて保存でき、スペースの有効活用にも役立ちます。
ただし、密閉して保存するアイテムであるため湿気対策が重要です。棚に保存する場合と同様に、除湿剤を入れて多湿環境にならないように注意しましょう。
DVDホルダー
大量のDVDを1枚ずつケースに入れて保存すると、スペースを占領してしまいがちです。DVDホルダーに入れることで、大量のDVDをコンパクトにまとめて保管できます。アルバムのような作りになっており、ひとつのホルダーに数枚~数十枚のDVDを保存できるのがメリットです。
ただし、スペース効率を重視してひとつひとつの収納スペースが薄くなっているため、積み重ねるなど、負荷をかけ過ぎると破損する可能性が高まります。整理した後も適切な保存状態を保つことが大切です。
カメラのキタムラのネットショップではDVDの保存用品も豊富!
カメラのキタムラが運営しているネットショップでは、DVDの保存に役立つケースやボックスなどを多数販売しています。また、DVDを整理する際に便利なインデックスカードなども取り扱っており、品ぞろえが豊富です。
DVDを保存するグッズやアイテムをお探しの際は、ぜひ一度ご覧ください。メーカーで絞り込み検索することも可能で、複数の条件からお探しいただけます。
DVDとBD(ブルーレイディスク)の違いは?
大量の写真や動画を保存するのに役立つDVDですが、よく似た光学ディスクにBD(ブルーレイディスク)があります。DVDよりも高性能な光学ディスクとして認識している方もいるのではないでしょうか。
DVDとBDは光学ディスクという点では共通ですが、細かい仕様が異なります。どちらも思い出を長期保存するのに役立つことには変わりません。相違点を理解した上で、ニーズに合った光学ディスクを選びましょう。
容量が違う
DVDとBD(ブルーレイディスク)の大きな違いは「記憶容量」です。以下にそれぞれの記憶容量をまとめました。
光学ディスク | 1層 | 2層 | 3層 |
---|---|---|---|
DVD | 4.7GB | 8.5GB | 存在しない |
BD | 25GB | 50GB | 100GB |
DVDは最大で8.5GBなのに対し、BDは約11.7倍の最大100GBです。つまり、DVD11枚分をBD1枚に記録できることを考えると、大量のデータを効率的に記録したいケースでは、BDのほうがおすすめといえるでしょう。
価格が違う
DVDとBD(ブルーレイディスク)は販売価格も異なり、1枚あたりの価格はBDのほうが高価です。ただし、記憶容量1GBあたりの単価を計算するとBDのほうが安価なこともあることは、注意点として認識しておきましょう。
なお、DVDとBDは規格や技術仕様が異なっており、それぞれ対応した光学ドライブでなければ再生できません。
比較すると、BDドライブのほうが高価であることが特徴です。従って、事前にどちらを使って保存するのがベストか検討することをおすすめします。基本的に、BDドライブはDVDも再生できますが、DVDドライブではBDを再生できません。
耐久性が違う
DVDとBD(ブルーレイディスク)では耐久性も異なります。後で登場したBDのほうが耐久性に優れていると考えている方もいるかもしれませんが、読み取りスポットのサイズが違うため、DVDのほうが耐久性が高いとされているのが特徴です。
DVDでは問題なくデータを再生できる程度の傷であっても、BDの場合は再生できなくなるケースがあります。少しでもデータが消失するリスクを軽減したいケースではDVDを使用するのがおすすめです。その際は、データを長持ちさせるために正しく保存する必要があります。
思い出を長期保存したいならDVDやBD(ブルーレイディスク)がおすすめ!
DVDやBD(ブルーレイディスク)は保管方法に気を配れば長期保存できることが魅力です。DVDやBDへのダビングは、大切な思い出を守るための有効な手段であるといえるでしょう。
「思い出の写真や動画が消えてしまうことを避けたい」「いざというときに備えて別のメディアにもデータを残しておきたい」とお考えの方は、DVDやBDの利用をおすすめします。DVDやBDは一般的に普及しているので単価が安く、再生用の光学ドライブも入手しやすいことがメリットです。
さまざまなデータをDVD化して保存する方法もあり
中には、思い出の写真や動画をアルバムやVHSで保存している方もいるのではないでしょうか。紙焼き写真やVHSに録画した動画は、時とともに劣化が進む可能性があり、懸念材料といえるでしょう。
大切な写真やデータが失われることを防ぐためにも、早いうちにDVDやBDに記録し直すことをおすすめします。元になるデータによって具体的な方法は異なりますが、セルフの他、専門業者に依頼することで比較的容易にダビングできることは安心材料です。DVDやBDは正しく保存すれば長期間データを保持できるため、バックアップとしても役立つでしょう。
カメラのキタムラは様々な形で保存された思い出のDVD化を徹底サポート
写真や動画をDVDやBD(ブルーレイディスク)にダビングしたいと思っていても、セルフで実行しようとすると手間がかかります。忙しくて時間がない、機材がそろっていないなどの理由からハードルの高さを感じている方は、ぜひカメラのキタムラにお任せください。
カメラのキタムラでは、VHSをはじめ、紙焼き写真などアナログデータをDVDへダビングするサービスを提供しています。以下に、特徴と魅力を詳しくまとめました。
耐久性と耐光性の高いDVD-Rを使用するから安心
カメラのキタムラのDVDダビングサービスでは、高品質なDVD-Rを使用します。耐久性と耐光性が高く、データの長期保存に向いた光学ディスクです。正しい環境で保存する必要がありますが、大切な思い出のデータを長期保存したいと考えている方にも安心していただけるでしょう。
なお、カメラのキタムラで使用するDVD-Rは8倍速DVD-Rドライブとの互換性があることも特徴です。「ダビングしたが再生できない……」というリスクを抑えます。
ビデオテープ(VHS,miniDVなど)からDVD化
昔の思い出をVHSで保存している方もいるのではないでしょうか。しかし、VHSデッキは2021年5月時点ですでに生産終了しており、すでに所持していない方もいるでしょう。
そのような方は、ぜひカメラのキタムラが提供するVHSからDVDへのダビングサービスをご利用ください。VHSだけではなく、DVCAMや8mmビデオ、miniDVなどのさまざまなビデオテープに対応しています。
DVDにダビングすると同時にスマホでも視聴できるようにするアプリ「スマホプラス」も提供していますので、併せてご検討ください。
写真などのアナログデータをDVD化
紙焼き写真をアルバムにファイリングしている場合でもDVD化は可能です。カメラのキタムラが提供する「アルバムそのままDVD」は、アルバムをページごとにデータ化して1枚のDVDにまとめられます。
さらに、アルバム内の写真を1枚ずつデータ保存することもポイントです。思い出の写真をじっくりと見ることができる、再活用できると好評です。このサービスではテレビで閲覧できるテレビ用ディスクもついており、DVDだけではなくBD(ブルーレイディスク)にも対応していますので、必要に応じてお選びいただけます。
スマホで撮影した写真/動画をDVD化
カメラのキタムラでは「スマホで撮影した写真や動画をDVD化したい」というニーズにもお応えします。「スマホ動画保存サービス(フォトスタ)」では、スマホで撮影した動画や写真をまるごとDVD・BD(ブルーレイディスク)化できるサービスです。作成したDVDやBDはパソコンやDVDデッキで再生できます。
スマホはご家族の様子や何気ない日常などを気軽に記録できる反面、データが容量を圧迫しがち。お手軽サービス「フォトスタ」でスマホの空き容量を効率的に確保しましょう。また、大切なデータのバックアップや知人との共有ツールとしてもご活用いただけます。
まとめ
大切な思い出の写真や動画を記録したDVDは、正しく保存しなければ劣化や破損でデータを再生できなくなってしまいます。大切な思い出を消失から守るために、DVDの保管方法や環境には十分に注意しましょう。
DVDやBD(ブルーレイディスク)は正しく保存すれば長期間データを保持できるため、思い出を記録するのに適したメディアです。カメラのキタムラでは、さまざまなスタイルで記録された写真や動画をDVD・BD化するサービスを提供しています。多彩なメニューと安心の品質でDVD・BD化をお手伝いしますので、ぜひご利用ください。
※記事の内容は記事公開時点での情報です。閲覧頂いた時点では商品情報や金額などが異なる可能性がございますのでご注意ください。
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