/更新:2024年12月01日 公開:2021年10月01日
遺品整理の方法を解説!一度確認しておきたい、いつから始めるの?業者へ頼むときの費用相場は?わかりやすくご紹介
- # VHS(ビデオテープ)# ダビング# デジタル化# 写真# アルバム# ネガ# 終活
遺された方の大切なお仕事、遺品整理。いざ手をつけるとなると何から始めたらよいのか戸惑う方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、遺品整理の始め方から、遺品整理業者の料金相場、家族で行う場合の注意点まで徹底的にご紹介します。取り扱いに注意が必要な遺品についても合わせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
遺品整理とは?
故人の遺品を残しておくものと手放すものに仕分け、それぞれ保管と処分を行うことです。遺品とは故人が使用していたもの、身につけていたもの、保有していたものなど、故人に関係があるものすべてを指します。
残された遺族にとっては思い出のよみがえる辛い作業でもありますが、丁寧に遺品整理することで気持ちの整理がつく場合もあります。
遺品整理はいつから始める?
遺品整理をこの日から始めなければならない、という決まった日はありません。気持ちに従って「始めよう」と思えたときに始めて構わないのです。
一般的には四十九日など、大きな節目の法要を終えたことをきっかけとして始める人が多いようです。
遺品整理を早く始めた方がいいケース
- 故人宅の賃貸契約期間の終了が迫っている場合
- 相続税が発生する可能性がある場合
- 故人に生前借金があった場合
- 故人宅が空き家になる場合
基本的にはいつ始めてもよい遺品整理ですが、上記のいずれかに当てはまる場合は遺族が不利益を被る場合があるので、できるだけ早く始めた方がよいでしょう。
権利関連や借金については専門家に相談する必要もあるので、早めに状況を確認しておきましょう。
【遺品整理の方法1】遺品整理業者に依頼する
整理する場所が遠方である、整理の時間がなかなか取れない、遺品が膨大であるといった場合におすすめの方法です。一般的な遺品整理業者では、遺品の仕分けから処分物の引き取りまでを行ってくれます。業者により対応可能範囲は異なるので依頼する際は事前に確認しましょう。なかには処分する遺品の供養や形見分けの配送をしてくれる業者も存在します。
業者に依頼する際の費用
遺品整理サービスの平均契約金額は約 42 万円、実際に支払った平均金額は約 30 万円です※。内容や整理をお願いする場所の範囲によっても費用は大きく変動するので、事前に依頼範囲を決めてから業者を探しましょう。
(※出典:国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル-料金や作業内容に関するトラブルが発生しています-」2018年7月公表)
業者に依頼する際の費用
- 料金体系が明朗な業者を選ぶ
- 必ず相見積もりを取る
- 不用品の買取や廃棄物の処理について行政の許可を貰っている業者を選ぶ
料金の確認は納得のいくまで行いましょう。ニーズの高まりを受けて遺品整理業者の数は増加傾向にありますが、その分、消費者トラブルも多くみられます。業者とトラブルになった場合は、消費生活センターなどに相談しましょう。
【遺品整理の方法2】家族や親族で行う
時間に余裕がある人、故人の自宅が近い人、ゆっくり故人を偲びながら遺品整理を行いたい人には家族や親族で行う方法がおすすめ。一般的には、「保管物・処分物の仕分け」「処分」「遺品の分配」の順番で進めます。気力・体力を必要とするため、複数人数で仕事を分担して、無理のないように進めましょう。
家族や親族で行う際の費用
家族や親族で遺品整理を行う場合の費用は、基本的に処分にかかるもののみです。粗大ごみの処分は、自治体によって定められた費用がかかるので確認しておきましょう。また、家電リサイクル法で指定された家電(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機・衣類乾燥機)は別途に処分費用が必要です。
家族や親族で行う際の注意点
- 遺言書がある際は内容に従う
- スケジュールに余裕をもたせる
- ご近所に配慮する
- 大量の処分物が予想される場合は事前に自治体へ連絡しておく
遺言書に従わず、遺品整理を進めると後々大きなトラブルになる恐れがあります。心残りなく作業を進めるためにも、事前によく確認しておくとよいでしょう。また、ご近所の方には始める前にひとことご挨拶しておくのがおすすめ。ゴミは自治体によっては上限が設定されている場合もあるので、事前に問い合わせておくと安心です。
遺品整理に注意が必要な品
遺品整理を行う中で特に注意が必要な品をご紹介します。故人はもちろん、家族や親族の意向を確認しながら整理を進めていきましょう。
貴重品
遺言書、預金通帳、印鑑、契約関連の重要書類などはあらかじめリストアップしておきましょう。誤って処分してしまわないよう、最初に探して保管することが大切です。
宝石や骨とう品などの高級品には贈与税がかかることもあるので、形見分けの際には注意しましょう。
衣類
人によっては膨大な数になることもある衣類。整理にかかる時間は多めに見積もっておきましょう。保管場所や時間が確保できない場合は、大切な思い出として写真に収め、本体は処分するという選択もおすすめです。
衣類のポケットなどには貴重品が入っていることもあるので、丁寧な確認作業は必須。手放す衣類は、状態がよければ寄付や販売などもできます。状態を確認しながら仕分けし、故人が着ていた衣類を大切に労わってあげましょう。
車
保管場所の確保に加え、車検や自動車税などの維持費も必要だったりと、何かと労力がかかる車。部品やエンブレムなど車体の一部のみを形見として残す人も多いようです。
廃車・売却するにしろ、そのまま使用するにしろ、故人名義の車を引き取るには相続の手続きが必要です。遺品分割協議で相続者を決めた後、必要書類を用意して名義変更を行いましょう。
デジタルデバイス
故人のPCやスマートフォンなどのデジタルデバイスおよびその中にあるデータの整理は、IDやパスワードが分からず扱いに困ることが多い品です。しかし、有料サービスの契約状況やネット上でしか開示していない口座情報、証券情報などは、相続の手続きに大きく関わる内容を含んでいることも。どうしてもパスワードが分からない場合は、専門の業者に依頼してみましょう。
また、生前整理や終活を考えている方は、アカウントのIDとパスワードをまとめておくとよいでしょう。
カメラ
親族に詳しい人がいないと、手入れ方法もどのくらい価値があるのかも分からず扱いに困ってしまうカメラ。まだ使えるものなら、活用できる人の手に渡った方が幸せかもしれません。安心できる業者にお願いして買取してもらうのもおすすめです。※ 買取価格が50万円を超える場合は相続税がかかるので注意が必要。
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写真・アルバム
数が膨大であったり、保管場所が一カ所でなかったりして整理に時間がかかりがちな写真。一度ひとつの場所に全てを集めてから残す写真を決めていくと、効率よく進められるでしょう。手放す写真は神社やお寺に「お焚き上げ」を依頼することも可能です。
場所を取らない残し方として、デジタルデータ化もおすすめ。専門業者に依頼すれば、大量の写真やアルバムを一括でデータ化できます。
ビデオテープ・フィルム
丁寧な保管が必須なビデオテープやフィルム。そのまま保管しておくと、大切なデータが劣化する恐れがあります。再生機器がすでに手元にない、現像済みか分からないなどの場合はデジタルデータ化が便利。再生や現像してみないと中身が分からないことも多いですが、専門業者であれば適切な方法でデータ化してくれるので、大切な思い出を誤って処分してしまう事態も防げるでしょう。
「終活」のひとつ!生前整理もおすすめ
近年では、「終活」のひとつとして生前に身辺の整理をする人も増えています。見られたくないデータや残したいデータを自分で判断して仕分けることができるので、家族に迷惑をかけたくない、という人にもおすすめ。残したいデータはデジタル化してまとめ、保存場所を事前に家族に伝えておきましょう。パスワードなどはエンディングノートに残しておくのもよいでしょう。
大切な遺品はデジタルデータ化して保管しよう!
時間や費用がかかる遺品整理は大変なことも多いですが、故人の思い出を整理する大切な作業です。遺された家族・親族で協力して進めていきましょう。効率的にスペースを確保するためにも、写真やビデオテープ、フィルムはデジタルデータ化してしまうのがおすすめです。
カメラのキタムラ「思い出サービス」では、写真やフィルム、ビデオやDVDなどの大切な思い出をデジタルデータ化して保存します。データ復元や写真補正サービスなどにも対応可能なので、まずはお近くの店舗に相談してみましょう。この機会にぜひ、遺品のデジタルデータ化についてご検討ください。
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